Installation view from “Fundament” by Clara Bahlsen ©︎IACK 2019

Fundament
Solo Exhibition by Clara Bahlsen
会期:11月2日(土)– 11月24日(日)
会場:IACK

この度IACKは、ベルリンを拠点に活動するアーティスト、クララ・バールセン(Clara Bahlsen)による個展「Fundament」を開催いたします。



本作は2019年にベルリンのアートセンター、「ZK/U (Center for Art and Urbanistics)」が主催するFact Finding Committeのコミッションワークとして、バールセンが制作した作品です。バールセンは同センターの地下で建築を支える柱を撮影、柱はプラスチックのパレットに印刷されることで地上に姿を現します。鑑賞者は普段目にすることのない、今まさに自分が立つ場所を支える柱の姿を、地上にいながら目の当たりにすることとなり、いかに我々の生活や社会が繊細な信頼関係や無意識の上に成り立っているかということに気がつかされます。

また、バールセンは出生と役割、存在というテーマにも継続して取り組んでいます。これまでの作品ではドキュメンタリーやポートレート、静物写真を用いた表現を行ってきましたが、本作では人間や道具の在り方の変容可能性のメタファーとして、煉瓦ブロックから成る柱のイメージが用いられていると解釈することも可能でしょう。本来地下に固定され、存在を意識されることのなかった柱は、輸送や物流に際して工場などで用いられるプラスチック製のパレットに印刷されることで世界中に散らばり、意識される存在へと生まれ変わります。

このように、単なる記録としての写真や決まり文句に終止しないバールセンの写真作品は、鑑賞者の意識を拡張し、そしてあらゆる事物や人々が、出生と結びついた役割や役目から解き放たれたり、変化する可能性を孕んでいるということを示唆するのです。



会場では本作品の他、作家がこれまでに出版した作品集の展示、販売も行います。注目を集める気鋭のアーティストの国内初の展覧会となりますので、この機会にどうぞご来場ください。

Clara Bahlsen
クララ・バールセンの写真、マルチメディア作品、アーティストブック、そしてテキストは、文化人類学的調査に基づき、帰属に関するあらゆる疑問を扱う。バールセンは、社会システムの中での彼女自身の役割、そして起源と伝記としての日常的な主題の探求を行っている。これまでにクンスト・デア・ヴェストキュステ美術館、クンストヴァライン・ハノーファー、ツァイトハウス・アウトシュタット・ウォルフスブルク、ベルリン・ギャラリー博物館などで展示を開催。自費出版した作品集は、著名な国際的コレクションに収蔵されており、また世界各国のアートブックフェアにも出展されている。受賞歴にはアエンヌ・ビエルマン賞(現代写真部門)、カールホーファー・スタジオ奨学金など。
www.clarabahlsen.com

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IACK

住所:石川県金沢市高岡町18-3

営業時間:12:00 – 19:00

会期中の営業日:水曜日-日曜日(祝日も営業。第3週目は土日のみ営業予定)

お問い合わせ:info@iack.studio